神山から学ぶ創造的過疎のつくり方 その3
神山でのセミナーでは多くの学びがありました。その中で特に印象的だったフレーズをご紹介します。
①「町に必要なお店や職種を逆指名する」
空き家とまちづくりを考える重要な視点だと思います。ただ空き家を埋めればいいのではなく、まち全体を見据えて必要なお店や職種を逆指名することで、目指すまちづくりを実現してこられたそうです。リアルなシムシティ、みたいな感じでしょうか。
②「価値の判断を相手に委ねる」
空き家をリノベーションしたサテライトオフィスや店舗が次々に生まれている神山ですが、以前は貸し手(売り手)と借り手(買い手)の意識に、大きなミスマッチがあったそうです。貸し手(売り手)側から見るとどうしようもないボロボロの空き家が、実は、借り手(買い手)側にとっては非常に魅力的である、そんなことが多々あったそうです。
物件の価値は借り手(買い手)の判断に委ねる、これはこれからの空き家を活かす大切な考え方なんだと思います。
③「地方は小さな東京を目指すな」
これまでの地方活性化は、小さな東京を目指した施策が多かったのかもしれません。大南さんは、「小さな東京を目指す限り、いつまでたっても大きい東京には勝てない」と言います。地方ならではの強みを活かしたカタチを目指すことが、これからの地方創生でも重要なのかもしれません。
④「創造的過疎」
このブログ投稿のタイトルにもある「創造的過疎」という言葉ですが、以下のように定義されていました。
『過疎化の現状を受け入れ、外部から若者やクリエイティブな人材を誘致することによって、「人口構造の健全化」を図るとともに、多様な働き方が可能な「ビジネスの場」としての価値を高め、農林業だけに頼らない、バランスのとれた持続可能な地域』
これからの地方のあり方を考える上で、非常に有意義なセミナーでした。
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