チイキヅクリノート

これからの地域づくりを考えるブログ

狂犬ツアー@立川に参加してきました

狂犬ツアー@立川に参加してきました。

札幌、鹿児島、金沢に続き、東京の立川で開催とのこと。

行政、NPO、オーナー、民間など、当日は100名ほどの参加者。

講師は木下斉さん。歯に衣着せぬ爽快なお話でした。

 

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木下さんの話で、印象的だった点をいくつか。

 

過去の経験が無効化される逆転トレンド

現在、人口縮小が進んでいるにも関わらず、多くのまちづくりでは、過去の成功体験に縛られて、拡大トレンドでの手法をやってしまっている、ということでした。

木下さん曰く、人口が増えたり、減ったりすること自体が問題ではない。

増えたり、減ったりするタイミングに、それに適した政策をとれているかどうか。

これまで日本が経験していない人口縮小時代に、どのような戦略を取るかが問われているようです。

 

 

霞ヶ関に行かず、銀行に行け

ようは稼ぐ事業をやりなさいってこと。

まちづくりは公益性が高い事業なので税金を入れて当たり前、みたいな古い発想は捨てて、自分たちで持続可能な事業としてまちづくりに取り組もうということです。

実際、事業をはじめる地点で、その発想に立つと立たないでは、要所要所での意思決定が大きく変わってきます。

言うは易し、ではありますが、まちづくりをやりたければ銀行に行けというのは大事なスタンスの取り方なんだと思います。

 

 

まちづくりは、不動産オーナーと手を組む

まちづくりといえば、行政の仕事かと思われがちですが、まちづくりの一番のステークホルダーは不動産を持つオーナー。まちの衰退は、自分の不動産価値下落に直撃するため、最も本気でコミットしているまちのプレーヤーとも言えます。

 

一方、行政の都市計画は、本来は最前線での営業マンとして税収を確保していくかを主眼におくべきなのに、残念ながら福祉や医療などの他の行政サービスと同じように立ち振舞っているところが多いと、木下さんは言います。 

まちづくりは、時代を読めるセンスのいい不動産オーナーとタッグを組むのが一番理にかなっているのかもしれません。