チイキヅクリノート

これからの地域づくりを考えるブログ

圧倒的弱者な創業者が大事にしたい戦略

 先日読んだ記事↓

孫正義「なぜ私が創業2年間は一切営業活動をしなかったのか。一生懸命働くのではなく、”一所懸命”に働け。」|リーディング&カンパニー株式会社

キャッチーなコピーで「おお!」と思い、読み進めていったところ、中心として書かれていたのはランチェスター戦略のことでした。

このランチェスター戦略というのは、弱者が勝つ戦略。
創業するときの圧倒的不利な状況の中、市場競争で生きて行くための術として、知っておいて損はありません。

 

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(画像引用元:wikipedia)

 

10年近く前にお会いした尊敬する経営者とのお話の中で、その方が中心に据えている考え方の一つがランチェスター戦略でした。巷には◯◯戦略が溢れていますが、今でもこのランチェスター戦略は、創業者にとって中心に置くべき重要な戦略の一つです。

 

ランチェスター戦略では、1位以外は弱者と捉えてられています。
逆に言うと、弱者が勝つには「何か」の1位をなること。
人は1位以外は覚えてくれないんですよね。

「日本で2番目に高い山は?」
「日本で2番目に広い湖は?」

これらの問いに多くの方が答えられないのが、それを物語っています。
(ちなみに2番目に高い山は「北岳」で、上の写真です。)

 

これを創業などのビジネスの世界に置き換えると、

例えば、

「◯◯商店街でバゲットが美味しいパン屋といえば・・・」
「◯◯エリアで活躍するポスター専門のデザイナーといえば・・・」
「◯◯という機械の◇◇という特殊部品がつくれる工場といえば・・・」など。

 

創業するとき、多くの人は夢がいっぱいに広がり、
アレも売りたい、コレも売りたい、、、、という
「あれもこれも病」に陥りがち。

でも、それは強者がとる戦略なんですよね。

創業するとき、自分が「何」の1番になるのか。
その戦略設計が大切なんだと思います。