市民参加のまちづくり事例のまとめ
これまでのまちづくりは行政や企業が主導することが多かったのですが、市民が中心となって地域の課題に向き合い、対話をし、主体的に関わっていこうとする動きが増えてきています。そこで今回は市民参加型のまちづくり事例をご紹介します。
市民活動を支援
住民創発プロジェクト(神奈川県横浜市、東急電鉄)
(画像引用元:次世代郊外まちづくり)
まちに愛着や誇りを持って行動する企画を、住民やNPOなどの活動団体、民間事業者から広く募集し、 横浜市と東急電鉄がその活動を支援する取り組みです。2014年9月をもって支援は終了しましたが、このプロジェクトを経て「株式会社3丁目カフェ」と「株式会社たまプラーザぶんぶん電力」という会社が設立されました。
地域課題に市民のアイデアを取り込む
イノベーションスタジオ福岡(福岡県福岡市)
社会や地域の課題をビジネスの手法で解決する活動です。主体団体は「福岡地域戦略推進協議会(略称:Fukuoka D.C.)」。福岡の課題を市民が中心となって解決し、生活をより良く変えていこうという取り組みです。テーマを設定し、市民からの参加を募りプロジェクト化していきます。過去には「障がいのある子どものバウンダリーをリデザインする」 というテーマで実施されました。
市民が場づくりに参加
b-lab(東京都文京区)
2015年4月にオープンする、区内初の中高生向け施設です。正式名称は「文京区青年プラザ」。NPO法人カタリバが文京区からの依頼を受け、中高生と一緒になって施設のプランニングを行いました。
呉高専co-ba(広島県呉市)
(画像引用元:vkgram toijpn)
呉工業高等専門学校とtsukuruba inc.が協働し、高専内に学生用の共用スペースをつくりました。コンセプトづくりからデザイン・製作までの過程に述べ100名以上の学生が参加しました。
三鷹市星と森と絵本の家(東京都三鷹市)
(画像引用元:手紙舎 今日のお手紙)
施設設立の際に「三鷹市絵本館構想検討会議」を設け、市民、専門家、市職員が協議しました。その結果、絵本館は「みたか・子どもと絵本プロジェクト」の活動拠点として活用していくという考えが生まれました。
市民が参加してまちづくりを行うことは行政や企業が主体に行うものよりもエネルギーは必要だと思いますが、そのプロセスを経て生まれたものは市民の愛着が生まれますし、街をもっと良くしていこうという意識が市民に生まれるはずだと思います。